厨房用排気フード(天蓋でんがい)のサイズの決め方
フードのサイズの表記にはW(ワイド)×D(奥行)×H(高さ)の3つがあります。
フードは一般的にガス台の上に付きますので、W(ワイド)寸法はガス台などの火力系台より100mm(10センチ)程度、大きく選定します。
D(おくゆき)に関しては同じくガス台などの火力系台より少し大きく選定しますが、壁面からなので50mm~100mm(5センチ~10センチ)程度大きく選定します。
H(高さ)の決め方は 火元からフードの下場まで1000mm(1メーター)以内
例えば床から天井までの高さが2400mmの物件の場合で焼き台の高さが800Hであったなら焼き台800H+空間1000mm=1800mm
よってフードの高さ寸法は消防法上600Hか600H以上となります。
しかし、どうしてもフードを600Hで作ると頭がぶつかってしまう場合は、壁面600Hで人の立つ方を500Hなどの高さ違いの変形でも作れます。なお、その際は消防には事前に承認を得てください。
また、グリスフィルターの壁面型で換気扇内蔵させるタイプはフードのH寸法が700Hないとグリスフィルターが取り付けられませんのでご注意願います。
グリスフィルターの決め方
グリスフィルターの決め方には処理風量から求める方法と、簡易的にフードの大きさから求める方法があります。
また、グリスフィルターには大きく分けて3つのタイプがあります。
- 天井からダクトで空気を排気するタイプ
- 側面からダクトで空気を排気するタイプ
- 側面でかつ壁面で有圧換気扇で空気を排気するタイプ
一般的に多いのはタイプ1とタイプ3です。
仮にW1500×D600×700Hのフードでフードの大きさから簡易的にグリスフィルターを選定する場合
1500×600×3600÷2=1620000000
この場合必要処理風量は1620となりますので
- 1のタイプの場合はDC-50
- 2のタイプの場合はDC-502H
- 3のタイプの場合はDC-502HFとなります。
仮に有圧換気扇「三菱EF-30BSXB3」を使用の場合、風量は1680なので、3のタイプの場合はDC-502HFとなります。
仮に「三菱シロッコファンBFS-100SX」の場合、風量は1000なので、1のタイプの場合はDC-30、2のタイプの場合はDC-302Hとなります。
またDC-30を購入の場合はファイアーシャッタ-HGL-3025、DC-302Hを購入で横ダクトの場合はHGL-5015の同時購入が消防の関係で通常必要になります(HGLシリーズは防火ダンパーです)。